出生前診断(NIPT)とは?

お腹の赤ちゃんに染色体数異常がないかを調べる検査です。
妊娠中の不安を少しでも軽減できるよう、生まれてくる赤ちゃんにより良い医療が提供できるようにするためのものです。

検査について

検査方法

妊娠9~10週以降に妊婦さんから約20mlの血液を採取し、血液中に浮遊しているcfDNA(染色体が細かく分解されたもの)を分析して結果を出します。
(当院では妊娠12週~14週6日までの検査を推奨しています)

母体の採血ですので、赤ちゃんに影響がなく安全に行えることが特徴です。
しかしながら、NIPTは非常に精度の高い検査ではありますが、結果を100%保証するものではありません。
結果が陽性の場合、当院では原則として羊水検査を受けて頂く必要があります。

検査対象となる染色体疾患は 21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーです。 それ以外の疾患、性別は検査対象となりません。

検査対象となる妊婦さんは下記の通りです。

  • 高年妊娠(分娩予定日の年齢が35歳以上)の方
  • 高年妊娠ではないが、上記染色体異常に対し不安が強い方
  • 今回の妊娠で、超音波検査や母体血清マーカー検査により、胎児が21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーのいずれかの染色体異常に罹患している可能性が指摘された方
  • 上記のいずれかの染色体異常児を妊娠・出産されたことのある方
  • 両親のいずれかが、上記の染色体異常の児を得る可能性が高くなる染色体を持つ方(ロバートソン転座保因者)

当院ではその他の出生前診断法として、クアトロ検査、羊水検査を実施しています。

ご注意事項・費用について

ご注意事項

  • 妊婦さんの状態によっては、当院で検査をお受けできないことがあります。(双胎など)
  • また、検査をご希望、検討されている妊婦さんはご夫婦でカウンセリングを受けて頂く必要があります。
  • カウンセリング後、同日検査を希望される場合は必ず予約時(電話予約)にお伝え下さい。
  • 検査をご希望、ご検討されている妊婦さんは、当院へ電話で予約して下さい。

費用について

検査費用 140,000円(税別)※1

※1 他院から紹介患者さんは、初診料、遺伝カウンセリング料、超音波検査代が別途必要です